| 相川七瀬 「RED」 | 1996・07・03 | 94点 | |
| 織田哲郎の秘蔵っ子、相川七瀬の1stアルバム。 ハードロックの力強さと耳になじみやすいポップ性を有しつつ、展開美と構築美に溢れた楽曲を創造することのできる織田哲郎のプロデューサーとしての才能は、90年代の楽曲提供者の中でも最高と言ってもいいだろう。 デビューシングル「夢見る少女じゃいられない」を始め、完成度の高い楽曲が全編にわたってひしめいている。それを表現する相川のボーカルは、この時点では荒削りで未熟であるが、直情的なまでに楽曲と勝負することにより、曲の持つ魅力を彼女なりに最大限に引き出していると思う。 | |||
| 相川七瀬 「FOXTROT」 | 2000・02・16 | 70点 | |
| 相川の4作目。今作でのサウンドは異次元的な空間を演出するデジタルロック的サウンドであり、前作までのばらしいハードロック作の面影は微塵もなくなっている。初めてこの作品を聞いたとき、悪い夢でも見ているのかと眩暈がし、頭を抱えのた打ち回ってしまった。 全体を支配する、「シャカシャカとかヒャカヒャカ」としかいいようのないサウンドは、彼女に全くあっているとは思えず、正直失望しか感じなかった。「Heat of the night」と「China Rose」がなかったら、60点に達していたかどうかも疑問である。 織田哲郎と相川の崇拝者だった私だが、この作品をもって終わりを告げる。 | |||
| 相川七瀬 「7SEVEN」 | 2004・02・18 | 82点 | |
| カラーセラピストの資格を持つ彼女が、それぞれの曲に対しテーマとなる色を付与し、それに即した詞と歌唱とによって音楽世界を構築しているコンセプトアルバム。 個人的に「Heat of the night」で彼女のファンであることをやめてしまったのだが、1曲目からここ数作の不振や作品性の変更がまるでうそであるかのような、往年の強靭さと彼女ならではのエロスと暴虐性、退廃感、倒錯した恋愛感、女性ならではの強さと弱さ、悲しさ、優しさを存分に堪能することが出来る見事な作品だといえよう。正直全く期待していなかっただけに、この出来には驚いた。「R指定」「恋愛体質」「愛ノ詩」での突進力溢れる歌唱、「Black Angel」「目下の恋人」での包み込むような歌唱、「ダリア」「夏の日のコーラル」での伸びやかな歌唱、どれもで見事であり、彼女のロックボーカリストとしての高い資質を感じ取ることができる。自分で曲を書いているわけではないのに、曲すべてにおいて彼女らしさを存分に感じるのは、相川が歌い手として曲を支配しているからに他ならない。凡百のロックボーカリストとの違いはここにあるといえよう。 私が相川に望む基準にはまだ遠いと感じるが、栄光時の相川を再び期待させるに十分の内容だった。果たしてこの勢いで今後も突っ走り、再び私に夢を与えてくれる日が来るのか!!。(2004/03/06) | |||