小松未歩

 小松未歩 「4〜A thousand feelings」 2001・03・07 97点
1.君の瞳には映らない      2.あなたがいるから     3.at him!
4.ただ傍にいたいの
    5.I don’t know the truth     6.Love gone<Album Mix>
7.ともだち以上       8.regret       9.幸せのかたち
10.哀しい恋
        11.Hold me tight
ジャンル区分ポップス ロック
良い点・加点要素統一感のある作風 隙のない完成度 最高レベルの名曲5・6曲目
悪い点・減点要素電子音を多用した大賀の薄っぺらい編曲が少しネック
小松未歩自身が「万感の思いを込めて」と言っているのにふさわしい、彼女の5年目を飾る集大成的な作品。売上げ的にはかつての勢いはないものの、小松作品の中でも最高傑作と称すに値する一品。
毎度のこと、彼女ならではのみずみずしい感性と天性の作曲能力とに基づく「唯一無二の美メロ」は圧倒的で、付け入る隙が全くない。しかし、今作において2ndまでで培ってきた、1・3・6曲目のような「1回聞いただけで元気さとノリの良さとに惹かれる王道ポップスナンバー」と、5・10・11曲目のような、3rdアルバムから顕著になってきた「地味ではあるが味わい深い魅力溢れる曲」という2大要素のバランスが、実によくとれているのが、今作の最も優れた点であろう。さらに、それだけでなく、弱々しい歌唱や繊細な声質、丁寧に感情を綴った詞らによって、様々な愛の形を収録各曲で表現することにより、「全体を通しての統一感」をも構築しているのにはもう言葉がない。その凄さ・巧みさは、もはや凡庸なアーティストの遠く及ぶところではなく、努力や根性でどうにかなるものでもない。

普通、ここまでキャリアが長くなると、どうしてもマンネリ感がでてきて、作品自体に緊張感がなくなってくるのだが、彼女は数少ない例外。絶対的とも言える強みを残しつつ、随所に新たなる魅力を加味していく・・・。理想の進化がここにある。
「I don't know the truth」と「Love Gone」の2曲は個人的に一生ものの名曲。連続した2曲を初めて聞いたとき、背中がゾクゾクした。今でもこの2曲が構築する魅力に匹敵するものは少ない。
ソングライターとしての実力は、日本の女性アーティストの中でも屈指であると思うのだが。彼女に対する事務所の後押しの弱さや今作の売上の少なさに腹が立ってしょうがない。(2005/05/12改稿)


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