ZELDA

 ZELDA 「空色帽子の日」 1985・10・21 95点
1.DEAR NATURAL       2.自転車輪の見た夢       3.FOOLISH GO・ER
4.FLOWER YEARS OLD         5.WATER LOVER        6.湖のステップ
7.小人の月光浴         8.時折の色彩        9.無人号地・357
10.ハベラス
ジャンル区分ポップス ロック プログレ しかし実のところ区分不能
良い点・加点要素彼女らの魅力である要素がいい形で凝縮されており、しかも聞きやすい
悪い点・減点要素
80年代どころか、日本の歴代アーティストを見てもトップレベルの実力・音楽性を有した女性ボーカルグループZELDAの3rdアルバム。この時代においても、今の時代においても規格外の凄さと存在感とを見せ付け続けている彼らの代表作にふさわしい作品。後に「C-ROCK WORK」、「SHOUT SISTER SHOUT」というとんでもない作品を彼らは送り出すことになるが、この両作品への進化の土台となった作品と位置づけられるだろう。前者における「暗黒要素や深遠さ」や後者における「痛快なロック・ポップ性」の一端を感じ取ることができるからである。両作品程のめちゃくちゃさやスケールの大きさ、キレ具合などはないものの、「バカポップ」要素がある1曲目から豪快なロックンロール曲である最終曲まで、「駄曲」とか「これはイキ過ぎていてちょっと・・・」というのがない。このとっつきやすさが、今においてもファンからの支持が高い大きな理由となっている。とはいえ、やはり収録曲は一筋縄ではいかない。

「ダンダン、ダダン」というドラムのリズムと、それに絡むエレキの旋律が独特な雰囲気を構築し、サヨコの気だるい歌唱との絶妙な絡みを見せる4曲目、控えめ且つ秀逸なピアノと管弦・金管楽器の盛り込みと、表現豊かな中低音歌唱とが胸を打つバラードである5曲目、かわいさ不思議さ全開の6曲目、オリエンタルな民族音楽の要素とやや暗黒チックな歌唱が冴え渡る7曲目、サヨコのストレートな歌唱が印象的な8曲目、ダークで哀愁漂うメロディーラインとサヨコの不気味さを醸しだす歌唱が秀逸な9曲目と、中盤から後半にかけての曲が強烈な凄みを放っている。紛れもないZELDAワールドである。この凄さ、感動は他のアーティストでは決して味わえない。恐るべき作曲センスに加え、サヨコの歌唱があるからであろう。一つの作品の中で、「少女性」「色気」「かわいさ」「不気味さ」「怖さ」「楽しさ」「哀しみ」といった表情すべてを見事に表現できている彼女の歌唱は、超人的としか言いようがない。

ZELDAの音楽性の最大公約数的なものをおいしく手っ取り早く堪能でき、現時点でもまだ入手しやすい作品でもあるので、興味のもたれた方は是非聞いて抱きたい。(2005/05/12改稿)


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