竹井詩織里

 竹井詩織里 「My Favorite Things」 2004・09・15 96点
1.静かなるメロディー      2.あの海が見えたら
3.close line
            4.密月
5.新しい季節            6.二人のSunny day
7.夕凪                8.星のかけら 君の涙
9.時の砂             10.君に恋してる         11.今日
ジャンル区分ポップス ジャズ ボサノバ
良い点・加点要素竹井の美声と歌唱力 曲の完成度
減点要素・注意点
最近ますます衰退の一途を辿っているGIZA。そこにおいて、外見・声ともに古きよきビーイングの伝統を感じさせてくれる「最後の良心」「最後の砦」的存在になっている竹井詩織里の1stオリジナルアルバム。その評価を貶めない力作だといえる。既にシングル発売時において評価が高かった各表題曲ならびにカップリング曲らを中心に、抜群の魅力を持つ声質をもって、時に2・3曲目のようにさわやかに、時に5曲目のように元気に、時に4・7・9曲目のように力強さと悲しみを帯びて〜しかもそうでありながらもじっくりとかみ締めるように各曲を丁寧い歌い上げていく歌唱に、引き込まれずにはいられない。確かな歌唱力もさることながら、やはり聞き手をひきつけてやまない圧倒的な声の魅力が、後藤康二を主軸とした制作陣の作り上げる、ジャズやボサノバと歌謡曲との高度な融合を果たした良曲らの質を格段に押し上げているといえるだろう。発売前に「柔軟性にかける歌唱と曲調とによって、均質的な曲ばかりが集まった単調な作品になるのでは」と勝手に危惧したのだが、製作人の尽力と竹井の歌唱とがそれを見事に払拭してくれた。
「蜜月」「時の砂」「二人のSunny Day」といったアルバムオリジナル曲のできもよく、収録各曲に隙はない。

それにしても彼女の歌唱には惚れ惚れとさせられる。恍惚状態になってしまうといってもいいだろう。これほどまでの声の魅力の持ち主は、業界広しといえど、そうはいない。中村や熊木、3大ピアノ系と比べても全く遜色ないか、ひょっとしたらそれ以上かもしれない。唯一の不満はジャケ写の少なさか。
恐らく音楽的な完成度とか曲のバランスとかに関しては、今作よりも上の作品は多々あるだろう。しかし、そうであっても自分にとってより愛すべき大切な作品は、というとこちらになる(評価は甘いのだろうな)。
とはいえ、今後は曲種と歌唱の幅を広げる必要性があるだろう。今作収録曲レベルの完成度を保ちつつそれを成し遂げることが出来たら、とんでもない存在になれるのではないだろうか。頼むからGIZAはこの逸材を腐らせないでほしい。もう心からのお願い。そのためなら土下座でも何でもしますよ、私しゃ。
とにかく、声質歌メロ重視のGIZAファンなら、迷わずにチェックする必要のある作品。(2005/05/08改稿)


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