菅野よう子

 菅野よう子 「攻殻機動隊STAND ALONE COPLEX O.S.T.+」 2004・02・25 99点
1 run rabbit junk    2 ヤキトリ     3 スタミナ・ローズ  4 surf
5 where does the ocean go?  6 train search    7 シベリアン・ドール・ハウス    8 velveteen
9 lithium flower   10 home stay   11 inner universe   12 fish〜silent cruise
13 some other time   14 beauty is within us    15 we’re the great    16 モノクローム
17 GET9[TV size]      18 rise[TV size]
ジャンル区分ロック ジャズ プログレッシブロック ヒップホップなど幅広い
良い点・加点要素とにかくジャンルに縛られない音楽性と圧倒的な完成度
悪い点・減点要素
(女性ボーカル曲のみでの評価)。巨匠菅野が音楽を手がけた攻殻のサントラ第一弾。今作収録の女性ボーカル曲らは、もはや筆舌に尽くし難い凄さを有している。「巨匠の真髄ここにあり」と身をもって思い知らされる傑作である。
プログレ、民族音楽、ジャズ、ラップ、ロック、メタルなどなど、幅広いジャンルの音楽を貪欲に取り入れるだけではなく、それを完全に自己のものとして徹底的に昇華した上で、菅野以外の何者でもない音楽を作り上げる能力。並びに作編曲ならびにボーカル選出まで含めた総合的な音楽プロデュース力は、日本で最高といっていい。その巨匠が天才的な能力をもって自ら築いてきた業績に基づく権力を行使し、他社所属の女性ボーカルの起用や優れたスタジオミュージシャンの起用などなどの最高の製作環境で作り上げた曲は、そのスケールのでかさ、美しさ、幻想さなどにおいて、比類なき凄さをまざまざと見せ付ける。特にロシアの女王ことOrigaを起用したinner universeとこれまた実力者ilaria grazianoを起用したvelveteenは、巨匠の技量と、巨匠の音世界の語り部として完璧なまでに役割を果たしている両ボーカルの超人的な歌唱技術・表現力・声の魅力との極上の相乗効果により、聞いていると別世界にいってしまいそうな危険な雰囲気を創出している。もはや音楽的な分類や評論など無用の世界がそこにある。タイアップ元の作品の世界観に完璧なまでに合致した点も含め、究極のサウンドトラックといっていいだろう。凡人はただひれ伏すだけだ。エイベックスやGIZAやソニーなどが、アニメタイアップをめぐりつまらない利益争いを繰り広げるにつれ、タイアップもとの作品の内容や雰囲気を全く無視した曲ばかり送り出しているが、そういったことばかりしている愚か者たちに、是非とも今作を聞いていただき、タイアップの真の意味の何たるかについて学んで欲しく思う。(2005/05/08)


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