ZARD

 ZARD 「HOLD ME」 1992・09・02 96点
1 眠れない夜を抱いて     2 誰かが待ってる       3 サヨナラ言えなくて
4 あの微笑みを忘れないで        5 好きなように踊りたいの
        6 Dangerous Tonight
7 こんなに愛しても        8 Why Don’t You Leave Me Alone
      9 愛は眠ってる
10 遠い日のNostalgia       11 So Together
ジャンル区分J−pop ロック ハードロック
良い点・加点要素収録曲バランスのよさ、幅広さ、完成度の高さ 坂井の歌唱
悪い点・減点要素9曲目が少し弱かったか
ZARDの3枚目のアルバムであり、ZARDの躍進及び、ビーイング躍進のきっかけとなった作品。ZARDに関しては、一般的に4th「揺れる想い」を最高傑作としているものが多い。でもそれは大間違い。この作品こそがZARDの最高傑作と言うにふさわしい。いや、それどころか、ビーイング系非作曲アーティストの作品の中では、倉木の「delicious way」と並ぶ最高傑作であると確信している。
とにかく、収録曲のバランスのよさと幅広さ。5・7・8・9といったハードさやダークさのある曲、1・4といった坂井のかわいらしさが出ている曲、10・11といったバラード曲と、ポップさとダークさとのバランスが絶妙なのが、今作で最も優れた点であろう。しかも、そのどれもにおいて出来が良かったのが凄い。川島だりあ、栗林誠一郎と当時のビーイングを業界トップへと導いた両作曲家や、葉山たけしや明石昌夫ら編曲家の「最高」の仕事振りが見事に集約されている。
一方、それを歌い上げる坂井の歌唱も素晴らしい。技術よりも、柔軟性と声質のよさを感じる彼女の歌唱と、名手が作編曲した楽曲との相性はお見事で、曲ごとにおける哀愁や力強さを見事に演出している。長きに渡るZARDの歴史の中でも屈指の名曲と断言する6〜8曲目は、歌い手坂井泉水の魅力を余すことなく示しているのではないだろうか。狂おしいまでの哀愁を放っている。
今のGIZAでは、このレベルに相当する楽曲・編曲・音質の作品を作れはしないだろう。とにかく付け入る隙がない。伝統的な歌謡曲にハードロックやハードポップのエッセンスを巧みに取り入れた「聞きやすく、なじみやすく」というビーイングの伝統を見事に体現した今作は、ビーイング、いや、90年代日本の「産業音楽シーン」を象徴すべき金字塔的作品である。ZARDファンのみならず、すべてのビーイング・GIZAファンに聞いて頂きたい。

追記
この作品は、バツ丸の若かりし日を思い起させる、まさに「思い出の一作」。収録各曲を聞くと、今でもいい思い出、悪い思い出関係なく、様々な過去のことを思い出してしまう・・・。また、今作をきっかけにビーイングという組織に対する執着心が強まったことを見ても、自分の音楽試聴人生を代表する作品と言えるだろう。2000年に倉木、COCCO、ガーネットクロウらの名盤が出るまでは、この作品が自分にとって邦楽最強クラスの作品であった。(2005/05/31)


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