ガーネットクロウ 「First Kaleidscope」

GARNET CROW

 GARNET CROW 「First Kaleidscope〜君の家までずっと走って行く」 1999・12・04 97点
1.君の家に着くまでずっと走ってゆく
2.二人のロケット

3.Sky
4.dreaming of love
5.永遠に葬れ
6.A crown
ジャンル区分ネオアコの要素をとりいれたポップス・ロック
良い点・加点要素作品の統一感と曲の完成度、中村の声質と独特の歌唱およびそれらの一体感
悪い点・減点要素作品の質に反し音質がイマイチよくない
ガーネットクロウのデビューアルバム。インディーズ盤であるが、歴史に残るデビューアルバムの一つであり、史上最高のミニアルバムであると思っている。
ボーカルや作詞・楽曲の構成等まだまだ甘さがあるものの、Azukiの詞・中村の紡ぐ独特のメロディーと個性的な声質に立脚した歌唱方法など、既にこの時点でガーネットクロウの唯一無二の世界観が確立されている。今作はその彼らの魅力を高純度且つ高濃度で堪能するに最適の作品ではないだろうか。その美しさと勢いに関しては、彼らの作品の中でも一番であると思っている。ネオアコサウンドの王道である1・2曲目、すさまじい慟哭を秘めた3曲目、予測不能なメロディー展開である4曲目、無常観でひしめく5曲目、荒涼とした雰囲気なのに聞いていて不思議と前向きになれる6曲目など、収録曲の完成度・個性・魅力に一切の隙はない。技術的な未熟さですら、魅力を構成する要素であると思ってしまうような作品としての勢いがある。
各曲を聞いていると、澄み切った青い空、緑の草原など自然の情景が何故か浮かんでくる。そして、不思議と暖かさと懐かしさと、それでいて少しの悲しみを感じさせてくれる。「感情の交流」や「何気ない日常生活」の大切さなど、現代社会が往々にして失いがちである大切なものがこの作品にあるのではないだろうか。それはすべてのよどんだ物をけしさってしまうような魅力・・・。
現在、歌の上手いアーティストや才能のあるアーティスト、よい曲を作れるアーティストは数多く存在する。しかし、彼らのような心に響き記憶の中で長きに渡り残り続ける音楽を作れるアーティストは、今までの音楽人生の中でも数えるほどもいない。今までのJ−popと一線を隔したアーティスト、ガーネットクロウの伝説はここから始まった。(2005/05/05改稿)


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