墓場まで持って行きたい曲




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・ここでは小生が墓場まで持って行きたいと思うほど好きな楽曲を紹介します



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・相川七瀬 「夢見る少女じゃいられない」

相川七瀬の衝撃のデビュー曲。ユーロービートやダンスミュージック的アプローチが主流となってきた当時のシーンに対し、強烈な一撃を与えた相川の最高曲の一つ。彼女を知るきっかけとなったのは、CDショップの店頭ポスター(織田哲郎プロデュースということで)であったが、後にこの曲を聞きショックを受けた。
全く隙のないサウンド構成と歌メロでありながら、ハードロックとしてのノリのよさと激しさ、展開美・構築美をも体現した織田のコンポーザーとしての能力と、荒削りながら相川の堂々としたボーカルは見事としかいいようがない。
今直この曲は私的ベストオブデビューソングの一曲であり、90年代の最高の一曲でもある。

・相川七瀬 「鳥になれたら」

相川の楽曲の中で非常にめずらしいネオアコ調のバラード曲。攻撃的で力強い曲ばかりだった相川だが、この曲で一歩引いた歌唱という新たな魅力を提示することとなる。アコースティックギターの音色と大切な人に合いたくても会えない心理を鳥という要素を通して描いた詩、そして情感たっぷりのボーカルが見事にこの曲を彩っている。セカンドアルバムのハイライトを演出する名曲中の名曲。

・相川七瀬 「Heat on the night」

3作目までの音楽性が殆どみうけられなくなり、どうしちゃったのよ織田哲郎、と頭を抱えたくなる4作目の中で、唯一圧倒的な魅力を放っていたこの曲。相川の最も得意とするノリのよいハードロックの魅力が満載であるが、曲のよさに助けられていたデビュー時と違い、完全に曲を物にし、歌いこなしている。勢いと荒々しさは維持しつつ、努力と経験で培った確かな歌唱が、大人の色気や感情の浮き沈みなども見事に表現し、楽曲の魅力をさらに引き出しているなど、彼女のボーカリストとしての成長振りを如実に感じさせられた。
相川七瀬のファンとして聞く最後の曲になってしまったが、それまでに彼女が歌ってきた曲は、私の中で永遠に残るだろう。

・あみん 「待つわ」

個人的に「20世紀の日本の名曲は」、と聞かれたら真っ先に思いつくのがこの曲。報われることのない愛にいつまでも縛られ続けている様を描いた救いようのない歌詞と、それを表現する淡々としたボーカルワーク。今の尺度で考えるとヒット曲としての要素はあまりないように思えるが、何はともあれ、悲しみをいやが応にも誘う哀愁漂うメロディーと二人のコーラスワークはすばらしいの一言に尽きる。
この曲の持つ、陰の魅力は私のツボに見事にはまり、「つらい境遇にある自分に対し、さらなる追い討ちをかけるときに聞く曲」の最高地位を今なお占めている。

・新居昭乃 「昼の月」

荘厳で美しすぎるハープの音色から始まる雄大なバラード曲。抑え目のサウンドと巨匠の見事な歌唱により生み出された幻想性や美しさは、まさに神がかり的であり、巨匠にしかなしえることのできない圧倒的な音世界へと聞き手を誘う。聞いていてうっとりというか恍惚状態にさせられてしまうそんな曲である。今現在、この手の曲を作らせて彼女の存在を超えるものはいないのでは、と痛感させられる。一般的に認知されているアーティストとは格が違いすぎるのである。
「アウトロースターズ」の曲として使用されたが、正直、完全にこの曲に負けており、もったいなさを切に感じた。

・新居昭乃 「Voice」

巨匠新居昭乃ともう一人の巨匠、菅野よう子との共演で生み出された曲。両者の圧倒的才能がぶつかり、信じられない完成度を有している。
巨匠の歌唱を最大限に生かした歌メロと抑えたバックの演奏、幻想的な歌詞、そしてなりより、じっくりとかみ締めるように曲を歌い上げる巨匠の神秘的な歌唱----音楽を構成するあらゆる要素すべてにおいて、完璧であり、芸術性の極めて高い音楽世界を構築している。
マクロスプラスでこの曲を知ることとなったのだが、この作品の出来云々より、この曲を始めとした菅野よう子の音楽の方が気になって仕方なかった。この曲との出会いがなければ両巨匠の存在を知ることはなかったという意味でも、私の人生における記念碑的曲。

・石川さゆり 「津軽海峡冬景色」

演歌には殆ど関心のない私だが、いいものはいいということで選曲。突出した何かがあるわけではないが、哀愁漂うメロディーと官能的な石川さゆりのボーカルはお見事。荒涼とした北の海を感じさせられる。

・井上あずみ 「君をのせて」

あの「天空の城ラピュタ」のエンディング曲。もの悲しいメロディーと井上あずみの歌唱力抜群のボーカルが宮崎駿の大傑作の締めくくりに華を添える。
崩壊したラピュタの一部が徐々に宇宙に向かって飛んで行きつつ、ラピュタ本体にまだ残っている巨人兵と生き物たちとの対比を見事に映し出したエンディング映像とこの曲との相乗効果は抜群で、聞くたびにラピュタの名場面が思い出されれ心にぐっとくるものがある。

・イルカ 「なごり雪」

まぎれもない昭和の名曲。

岩崎良美 「タッチ」

名曲ぞろいのタッチの主題歌の中でもやはり一番といえば、この曲に尽きるだろう。アニメ史上屈指の名曲といっても何の問題もないと思う。派手さはないものの、秀逸なサビのメロディーと岩崎の歌唱は爽快さと哀愁さの両面を兼ね合わせた魅力に溢れている。特に「ため息の花だけ重ねたブーケ」のところは意味は全くわからないが、何度聞いてもぐっとくる。

・宇多田ヒカル 「Can You Keep A Sercret」

宇多田のメロディーメイカーとしての才能が如何なく発揮された名曲。情熱的なスパニッシュギターフレーズと起承転結が見事な歌メロ、無駄を全く感じさせないサウンド構成。曲そのものは、洋楽ポップスの王道を踏襲したものだが、宇多田の手にかかると、他の追随を許さない完成度を誇る楽曲となる。この曲を始めとした彼女のシングル曲の優れている点は、決して寄にとらわれず、作曲・歌・アレンジ・声質など曲を構成する様々な要素一つ一つの基本が非常にしっかりできていること、そしてそれでありながら、宇多田ならではの個性とこだわりを感じることにある。この曲によって、話題性ばかりが先行していた「宇多田ブーム」に一つの区切りをつけ、真の実力者としての確固たる地位を築き上げたといえよう。
殆どの歌手がどんなに努力しても到達できない領域に既に彼女はいると思うが、何故にその才能がアルバムオリジナル曲に反映されないのか、この曲を聞くたびに考えてしまう。

・Every Little Thing 「Time Goes By」

名曲の多い五十嵐在籍時のELTの中でも、最高傑作といえる一曲。印象的なピアノで始まる出だし、流麗なメロディー展開とそれをじっくりかみ締めるように歌い上げる持田のボーカル。感傷を誘う歌詞、中間のギターソロなど曲全体の構成が非常にすばらしかった。この楽曲を発表したあたりが、ELTの最も輝いていたときであり、J−pop史上でも空前の楽曲の完成度の高さを見せつけたときであろう。
五十嵐が脱退した今も、それなりにいい楽曲を提供しているし、その才能を高く評価してはいるが、どうしてもこのときの彼らと否が応にも比較してしまう。それを乗り越えることが彼らの一番の課題である。

・OLIVIA 「Space Halo」

・笠原弘子 「天球儀の涙」

1990年、当時の人気声優の代表格であった彼女が発表したソロアルバムの中の収録曲の一つ。アルバム全体の完成度も相当に高かったのだが、その中でも一番の輝きを放っていたバラード曲。楽曲全体の持つもの悲しさとそれを表現する笠原の魅力的な声質が非常にすばらしかった。

・ガーネットクロウ 「水のない晴れた海へ」

歴史的名盤たる「First soundscope〜水のない晴れた海へ」のオープニングを飾るにふさわしい見事な曲。ピアノとアコギで始まる荘厳であまりに美しい旋律は、わずか数秒をもって聞き手の心をガーネットクロウの作り出す音の世界へと引きずり込む。日本の音楽史上最も美しく印象的なイントロといっても言い過ぎではない。海外名プログレアーティストらの名盤の1曲目と比較しても、何ら遜色はないとすら思う。その後は、非常に淡々とした同一旋律の繰り返し〜このように書くと退屈な曲と思われがちだが、それは全く違う。確かに強烈なインパクトこそないが、まるで深海の如き冷たさと暗さ、真冬の早朝のような荒涼感、そして糸をピンとはったような緊張感、幻想的なまでの神秘性などを強烈に感じ取ることができる。また、それらを可能とした音の万華鏡ともいうべき秀逸な編曲と演奏は圧巻以外の何者でもないだろう。特に中間のAZUKIのジャズの素養を取り入れたピアノソロ、中村の、体の中から響いてくるかのよう圧倒的な中低音ボーカルは、この曲の最たる魅力である。
最近のアルバムの1曲目は、アルバムの世界観や期待感を喚起させるような曲がなくて非常につまらなくなっているが、この曲は別格。恐らくガーネットクロウ自身にも、これを越える曲はもう作れないとすら思う。
さらにこの曲は、淡々とした曲であるにも関わらずライブにおいて最も魅力を発揮する曲でもある。まさにガーネットクロウを代表する曲であり、ガーネットクロウの何たるかを知るに最も適した曲ではないだろうか。
私はこの曲を聞くたびに、何故かいいようのない感情がこみ上げてくる。ガーネットマジックの真髄ここにあり!!

・ガーネットクロウ 「Holding you、and swinging」

ガーネットクロウはおろか、業界の中でもかなり異色な楽曲であると思う。R&Bのようなグルーブ感、ハードロックのような力強さ、プログレッシブロックのような展開美、ジャズのようなリズム感覚----様々なジャンルの要素が渾然一体となっており、言葉で形容するのが難しい楽曲である。しかし、決して散漫な印象は受けず、ガーネットお得意の荘厳で暗い曲調に見事にまとめあげられているのには、ひとえに中村のソングライターとしての天賦の才能があるからであろう。
この見事なメロディーと古井の見事なアレンジ、AZUKI七の虚無的な詩が一体となり、宇多田や矢井田の名曲に匹敵するかそれ以上の突進力を生み出している。
だが最も評価すべきは中村のボーカルであろう。中性的でどちらかというと淡々とした歌唱スタイルでありながら、圧倒的な低音の表現力(私的に中村の絶対領域と称している)、飛翔するかのようなサビメロでのファルセット----技術云々ではなく中村の持つ「声」の魅力により、何故か合矛盾する切なさやむなしさというものも強烈に意識させられるのだ。
この曲を始めて聞いたとき、本当にショックを受けてしばらく動けなかった。特に「悲しみを〜<矛盾した繰り返し>」の部分は圧巻、中村とAZUKIの持つ才能が見事なまでに融合しており鳥肌もの音世界を演出している。とにかくすごい曲。

・ガーネットクロウ 「未完成な音色」

後述する「Cried a little」と並び、カップリングではあるものの名曲の誉れ高い楽曲。全体を貫く、もの悲しい美旋律と印象的な歌メロ、それを表現する中村の中低音ボーカルは圧巻。理屈ではなく心に響くすばらしさがある。それがAZUKIの虚無感と退廃感、そして死生観を強く意識させられる詩世界との相乗効果により、たとえようのない音世界を構築しているのである。聞いていていいようのない悲しみを感じさせられる。
中村由利とAZUKI七、この二人のコンビの相性のよさは抜群で、日本の音楽シーンの中でも極めてレベルの高いものだと思う。

・ガーネットクロウ 「Cried a Little」

悲しみ、というよりは慟哭や感傷を強烈に意識させる、あまりに美しく、切なくそして荘厳なピアノのイントロから始まるガーネットクロウ史上最高最強のカップリング曲。
曲全体を貫く、切なさ爆裂のメロディー、それを表現する中村の圧倒的な中低音ボーカル、秀逸なサウンド構成、直接的な表現を避けながらも、大切な人を失った悲しみを見事に表現した詩、これらが一体となり聞き手を悲しみの世界へと誘う。
サビの「Cried〜」の部分は圧巻、中村には珍しい情感たっぷりの歌唱は、声の魅力と相俟って背筋がゾクっとくる程聞き応えがある。そして詩も「晴れた空にからだあずけ」「不自由な自由をもてあましている」「同じところぐるぐるまわる」など強烈な印象を聞き手に残す 。お金がもったいないから、どうせカップリングだから、という理由などでこの曲を聞いたことのない人は直ちに購入することを勧める。ガーネットファンは当然として、そうでない人も、女性ボーカル好きを自認するのであれば一度は聞いておくべき曲であると思う。知らずに過ごしているとすれば、あなたの音楽生活にとって大きな損失となろう。

・川島だりあ 「Wating」

川島得意の力強く、壮大なバラード曲。川島と他の女性アーティストのバラード曲との大きな違いは、傷ついて、ぼろぼろになっても地の底から這い上がってくるかのような力強さ−−自立した女性の強さ、譲れない思いの強さ、また女であるが故の悲しみ・弱さ、業というものを同時に感じさせられるところにある。このことは、他者への提供曲にも同じことがいえる。この曲は、その原点ともいうべき魅力が満載している。

・川島だりあ 「フランチャイズ」

全体を退廃的な雰囲気と泥臭さが貫く、ハードバラード曲。川島の吐き出すかのような力強いボーカルと後に「Fool So Bad」でのパートナーとなる倉田冬樹の官能的なギターは圧倒的である。サビの盛り上がりも尋常ではなく、川島の天性の才能が如何なく発揮されている。
川島は日本の女性ボーカルでこの手の曲を見事に歌いこなせる数少ない人物であろう。現在は裏方で他者への楽曲提供に専念しているが、正直今のGIZAで、総合的な能力において彼女に勝てるのはいない。(楽曲作曲能力だけだと大野・小松・中村などが匹敵するが)。

・Kokia 「愛の輪郭」

「ブレンパワード」のエンディング曲。荘厳なオーケストレーションから始まる印象的なでだし、民謡の要素も取り入れた歌メロは秀逸の一言。菅野巨匠ならではの高い芸術性を感じさせる音楽構成は、聞いていて圧巻であり、その音世界に引きずり込まれる。それを表現するKokiaの歌唱も見事。
ヒット性やキャッチーさのかけらもないが、業界にもこういうアートな音楽は必要である。

・COCCO 「けもの道」

デスメタルやスラッシュメタルもかくや、と思うほどのヘビーで激しいイントロから始まるコッコの3stアルバムの一曲目。この曲を聞いていると、人間が人間たる故の罪・業というものや無常観を強く意識させられる。それは詩もさることながら、曲を表現するコッコの歌唱があまりにも壮絶だからであろう。
歌・詩・曲、そのすべてから発せられる圧倒的な存在感は、日本の女性アーティスト中でも屈指である。

・小松未歩 「謎」

記念すべきデビュー曲であり、「名探偵コナン」の歴代の曲の中でも最高の一曲。
力強いバッキングで始まる印象的な出だし、メリハリのあるメロディー展開、抜群のリズム感覚、番組内容にあったユニークな歌詞などすべてにおいてデビュー作とは思えない空前の名曲。未だにファンの間でも強い人気を誇っている。この時点で既に唯一無二の小松ワールドは確立されていたといえよう。彼女の作曲者としての天性の才能を痛感させられた曲である。
殆どのビーイングアーティストが既に業界から消えていた中で、彼女の登場はまさに衝撃的であった。
私は、この曲の成功があったからこそ、「名探偵コナン」のタイアップを独占できたと思うし、その後のGIZAレコードの設立とアーティストの活躍を可能としたと思っている。そういった様々な意味合いもあり、未だにこの曲に対する思い入れは非常に強い。ベストオブデビューソングの一曲。

・小松未歩 「I don’t know the truth」

現時点における小松未歩のバラードの中で最高にして最強の曲である。出だしの荘厳なメロディーとリズム、抑えた表現が印象的な導入、見事なつなぎ、回を重ねるごとに盛り上がっていくサビメロ、抑え・ため・力強さの表現が効いている小松の歌唱などすべてが完璧であり、現在の愛に対する不安や、言おうにも言うことのできない思いとの葛藤に押しつぶされそうになっている女主人公の心理を見事に表現しきっている。曲名も見事。
「手ごたえのない愛」と同様、聞いていてあまりの切なさにこみ上げてくるものが抑えられない究極の名バラードである。2001年のみならず、女性音楽シーンにおいて永遠に輝くべき歴史的作品である。個人的につらいことがあったとき必ずこの曲を聴いている。真っ暗な部屋で涙を流しながら曲を聴くことにより、自分をあえて悲しみの世界へと追いやり、己を見つめなおすからだ。何度この曲に助けられたか数知れない。そういう面でも後述する「Love Gone」と合わせ、一生の宝といえる曲なのである。

・小松未歩 「Love gone」

4thアルバムおいて「I don't know the truth」と双璧をなす名曲。
メリハリの利いたメロディー展開とピアノを主軸とした美しいサウンドが見事。特に後半からの盛り上げ方が尋常でなく、聴いていて否応なく切なさと緊張感を感じさせられる。それがこの曲のテーマである「関係がおわっているにもかかわらず今だ消えない相手への想い」をこの上なく感じさせる。この曲もあらゆる意味で完璧に近い曲である。アルバムでは上記曲の次の曲であるが、この組み合わせは女性音楽シーンでも最高のとりあわせ。鳥肌ものの感動にひたれること請け合いである。この曲は新世紀小松未歩最初の曲であるが、彼女の復活を高らかに示した曲であろう。時代は再び彼女の元へと帰ってくる。この曲を聴いてそう確信した。

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